埼玉県上尾市で43匹の猫たちがケージに閉じ込められて、掃除もされず排泄物も堆積している状態が、メディアでも報道されています。
この一軒家では、70羽ものニワトリもいくつものカゴの中で飼われています。
飼い主の女性は70代後半で一人暮らし、唯一の家族の娘さんとは連絡がとれない状態だとか。
玄関からのスペースには鶏小屋、もう1室は猫たちのケージ部屋、残りの2畳ほどの部屋が飼い主さんのいるスペースで、玄関からは出入りできない状態です。
飼い主の女性は、4年前に猫を2匹(オスとメス)を飼い始め、避妊去勢手術をしなかったためこのような状況になってしまったとの事。
43匹のうち、子猫が7匹。
その7匹は風邪などの体調不良で一度、愛護団体によって連れ出され検診後、また飼い主宅に戻されました。
(※戻したくはないけど飼い主の了承を得られず仕方なかったのでしょう)
3月上旬から上尾市が立ち入り調査、動物愛護団体は、飼育環境の改善を繰り返し求めていました。
衰弱や病気で死んでいる猫たちも・・・
ここの猫たちは最初の1年だけでも3回ほど出産していたという事です。
1回の出産で、3匹~8匹生まれることから考えると、1年でも9~24匹増える計算となります。
ただ、生まれた子猫たちは生後7ヶ月前後から発情期が始まる事もあり、2ヶ月の妊娠期間後には次の子猫たちが生まれる可能性もあるんです。
という事は、1年後に増える猫の数は9~24匹ではなく、50匹になる可能性もあるんです。
そして、生まれた子猫のうちの女の子たちが、それぞれまた3~8匹の子猫を産んでいく・・・・。
愛護団体の方の話では、計算上は2年で200匹になるそうです。
それなのに4年経った今、猫の頭数は43匹・・・・・・。
飼い主の話では、
「共食いで食べちゃうから」「共食いで猫が減った」
と。
数がそれほど増えていない理由は、食事や健康状態の悪化などで衰弱して、命を落としている猫たちもいるという事が考えられます。
43匹の猫たちへの毎月の食費やトイレ砂の費用は相当な額になりますから、年金だけでは難しいでしょう。
堆積している排泄物の中には、猫ちゃんの死体も埋もれているかもしれないそうです。
猫たちはケージの中では、オスもメスもごちゃ混ぜになって複数頭入れられている状態。
このままでは、またこの飼い主のもとに子猫が生まれてしまいます。
そのため、猫たちを男の子と女の子を別ケージに入れるように指導されていますね。
警察も「 不衛生な環境を改善するよう口頭で指導 」したとの事。
思うんですが、既にこのような環境になってしまっている70代後半の一人暮らしの女性に、
何かを改善しろと口先で言っても、無理なんじゃ・・・と。
どこから手を付けていいかもわからないし、気力も体力も追いつかない。
だから、こんな状態になってしまっているわけですよね?
口先で改善を求めるだけなんて、猫たちを見殺しにしているのと同じ。
今の状態は既に「動物愛護法」の「虐待」に当てはまっているんですが。
怪我や病気をさせたまま放置。
排泄物などの処理をせずに飼育。
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強制的に執行出来る権限を持つ所が、どんなに働きかけても何もやってくれないから…
そして、猫たちが可愛いとしても、この状態にいる猫たちを
「可哀相」とも、「救って欲しい」とも思っていない飼い主は、
正しい判断能力も失っているのでは?
飼い主の女性は猫たちの頭数さえ把握できていなかった状態です。
最初に猫を購入した時点で片方の子だけでも不妊手術をしていれば、こんな悲しい状況にはならなかったはずですよね。
これは虐待に当てはまっているのに、警察や市の方でどうして強制的に動いていないんでしょうか。
愛護団体の方たちは一生懸命訴えながら、猫たちのために頑張って動いてくださって本当に頭が下がります。
こうしてる今も、劣悪環境での猫たちの生活が続いています。
それにしても、アメショー柄やアビシニアン風の子、ロシアンブルー風、黒、マッカレルタビーなどいるんだけど、これだけ毛色の種類の子がいるのは、買った猫ちゃんは2匹だけじゃない気がしてきますね。
猫たちと、飼い主の女性の心のケアを一刻も早く望みます!
この記事を読んでくださったあなたも、拡散などして頂ければ幸いです。
報道されていない他の家で、これほどの数でなくても、
このようにケージに閉じ込められて、世話ができていない状況の
猫ちゃんやワンちゃんもは他にもいるかもしれない、それが心配です。