猫の慢性腎不全のお薬「ラプロス」の効果や副作用など、実際に使っている猫ちゃんはどんな様子でしょうか。
慢性腎不全は猫のかかりやすい病気で、うちのスコティッシュの男の子も、ずっと腎臓の数値があまり良くないと言われて、時々血液検査をしていました。
そのため、キャットフードはロイヤルカナンやドクターズケアの腎臓の療法食をあげていましたが。
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また、高齢になってから飲んでいた心臓のためのお薬(エナカルド錠)も、腎臓の病気の進行を遅らせる効果もみられるようです。
我が家の「腎臓の数値が悪い」と言われていた猫も、エナカルド錠を飲ませ続けていたためか、腎臓の数値が悪化していく事はありませんでした。
さて、新しい猫の慢性腎不全の治療薬「ラプロス」は、どのようなお薬なのか、副作用はないのか気になる所を調べてみました。
ラプロスの効果は?猫の慢性腎不全が治療できるの?
「ラプロス」は商品名で「ベラプロストナリトリム(BPS)」という成分のお薬で、人用としは「ドルナー」という名前で既に使われているお薬です。
人間の場合は、慢性動脈閉塞症や肺高血圧症の治療薬として使われています。
猫の腎臓にも、血管を拡張して血流を良くして腎臓の悪化を抑えてくれたり、
慢性の炎症を抑えることで腎臓の線維化を抑えるという有効性が認められたんですね。
腎臓の悪化を治療するのではなく、慢性腎不全の進行を抑えてくれるお薬という事です。
ラプロスはどんな猫にも使えるの?
ラプロスは、生後10ヶ月未満の猫には安全性が確立されていないため使用できません。
また、体重が7キロ以上の猫への有効性は確認されていないんです。
ですので、生後10ヶ月以上の猫、体重7キロ未満の猫ちゃんが対象となっています。
7キロ以上の猫ちゃんも、有効性がわかっていないという事なので、使用できないわけではないようですね。
また、ラプロスの有効性があるとされているのは、IRISという団体が分類している猫の腎臓病のステージ2、3に当てはまる猫ちゃんです。
血液の腎臓のクレアチニンの数値で言えば、1.6~5.0mg/dl の範囲の猫ちゃんに有効性があり、
1.6以下または5.0を超える猫ちゃんへの効果は、今のところ不明。
ラプロスの価格は?
ラプロスは1錠150円と少し高めですね。
病院によっては多少お値段は変わるかも?!
1回1錠、1日2回(朝晩)服用の錠剤なので、1日300円、1ヶ月で9000円になりますね。
ラプロスの味は?
まだ発売前なのでわかりませんが、毎日飲ませるだけでもストレスになりそうなので、できるだけ苦味がないものがいいですね。
猫ちゃんの好む風味になってるとベストですが、せめて、フードに混ぜて食べてくれるといいですよね。
エナカルド錠は苦味もなく空腹でも飲めるので、少量のウェットフードにピルクラッシャーで粉らして、毎日混ぜてあげていました。
それが、一番猫ちゃんにはストレスもなくいいですよね。
ラプロスの副作用は?
副作用については、食欲低下が書かれていますね。
新しいお薬なので、副作用が見られたら早めに病院に相談して下さい。
東レでは、6ヶ月の臨床結果です。
これから、もっと多くの猫ちゃんがラプロスを使用することで、他にも副作用などが認められる事もないとは言えませんし、慎重に試してみたい気がしますね。
でも、慢性腎不全の進行を遅らせて、多くの猫ちゃんが長生きできるようになると本当に嬉しいです。
また、水素水は腎不全や、泌尿器の病気が多い猫ちゃんへの負担を減らしてくれるので、できるだけ飲ませたいですね。
>>ラプロスを開始した猫たちの様子は?ラプロスの飲ませ方の注意