メーテレの「UP!」で3月8日、「“小さな命”を守る人たち」が放送されました。
2016年の犬猫の殺処分数は「55998頭」。
空前のペットブームと言っても、今は「猫ブーム」と言われているように、
犬の飼育数は減少する代わりに、猫の飼育数が右肩上がりなんですね。
昔、「なめ猫」が流行った頃も猫ブームだったとは思いますが^^;
飼育される数が増えれば、捨てられる数が増えるという、
予測できた事ではありますけど・・・できればそうなって欲しくなかったですね。
つらい事情がある場合もあると思いますが、
小さな命を生涯飼育するという覚悟や、それができるかの考えもなく、
「可愛いから」という理由だけで飼い始める無責任な方もゼロではないはず。
名古屋市では、ふるさと納税で「犬サポート寄付金」の取組みを開始して、
2016年には犬の殺処分ゼロを達成しました。
現在は、「犬猫サポート寄付金」となり、猫の殺処分ゼロも目指しています。
猫は現在も、殺処分が続いているんです!
このふるさと納税の「犬猫サポート寄付金」では保護活動や、
里親さん探しの活動をされているボランディアの方などへの、
ペットフードやペットシーツなどの費用に当てられます。
サポート寄付金で、1000匹の猫たちの中の6割以上の命が救われているそうです。
猫はまだまだ、殺処分ゼロにはなっていません。
名古屋市動物愛護センターでは現在も、たくさんの犬と猫たちが収容されています。
最近の名古屋動物愛護センターの年間の収容数は700頭~800頭
職員の方たちは、子猫に3時間ごとのミルクをあげたり、
病気の治療やお世話、飼い主さん募集など忙しくされています。
近所の方がいつも子猫を捨てていくと、動物愛護センターに小さな子猫たちを
連れてきた男性もいらっしゃいました。
この動物愛護センターに連れて行くという事は、
殺処分の可能性もあるという事を忘れないで下さいね。
ここから遠くない大きな公園にも、よく猫を捨てにくる人がいるそうですよ。
殺処分は可哀想だから、誰かがもらってくれるかも・・・と、
飼えなくなった猫を捨てるのもひどい事です。
急に家もなくなり、ご飯ももらえなくなり孤独になった猫も、
可哀想ですから。
あなたの身の回りで子猫を産ませては捨てているような方を見かけた時には、
保健所に相談して、避妊手術の指導などを行ってもらう事もできますよ。
猫を万が一、飼えなくなった時には、自分の手で飼い主さんを探したり、
ボランティアをしている方をネットなどで探して、
譲渡会などに出してもらう相談をされたりして手を尽くして下さい。
今回「UP!」で紹介された名古屋市内の3LDKの部屋に住む60代の男性は、
猫を拾って、不妊手術するお金がないためどんどん増えて、
50匹ほどになってしまったそうです。
足を悪くされて仕事を変えてからは、月10数万の収入で不妊手術費用もなく、
50匹の猫たちの食費は月8万円。
どうしようもなくなって、ボランティア活動をされている方に依頼して、
現在は、お部屋の掃除や片付けをしてもらっているようですね。
臭いもひどいため、周囲へ迷惑がかからないように綺麗にして、
不妊手術もして、この部屋で飼い続けてもらうとの事。
殺処分されないためには、それしかありません。
里親募集もされていますし、猫をこれから飼う予定の方は、
譲渡会などへも参加されてみて下さい。
地域の保健所に問い合わせたり、名古屋市なら動物愛護センターでも、
里親さん待ちの猫ちゃんたちに会うことができますよ。
ボランティア活動されている方たちは本当に忙しい日々を送られています。
数十頭の保護猫たちの世話や、保護依頼、野良猫の不妊手術の相談の電話など、
本当に頭が下がるほどです。
今回、出演されたボランティア活動をされている方も、
借金まみれで、やればやるほど赤字だとおっしゃっていました。
この方は、卒論で「猫の殺処分」を取り上げたのがきっかけで、
猫のボランティア活動を始められたそうです。
「名古屋スクールオブビジネス」の建物の中でも、
年6回ほど譲渡会をやっているとの事ですが、
その他にも譲渡会は、色々なボランティア団体がやっています。
お住まいの「地域名 + 猫 譲渡会」で、お近くでの開催の
譲渡会をネットで探す事もできますよ。
今回の多頭飼い飼育でどうしようもなくなった方のように、
避妊手術が必要だとわかっていても、お金がないという理由で増えてしまう事もあります。
1匹の猫を生涯飼うのに必要な費用は、最低でも100万円。
(※平均年齢15歳まで生きた場合)
ただ、予防接種以外にも、風邪をひいたり病気で治療が必要になれば、
それ以上の費用がかかります。
どうか、猫ブームだから、可愛いから、だけの理由で飼わないで、
この先、15年、長生きして20年以上もお世話をしていく事ができるのか、
先の事まで考えた上で、猫ちゃんを迎えてくださいね。
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