治療療養中で逃げて迷子になった野良のマーちゃんですが、似た猫を見かけたという連絡があり、それは直線距離でも3キロ近く離れた場所。
去勢していないオス猫は行動範囲は広いんですが、マーちゃんは避妊手術済のメス猫なので、逃げ出した場所からそれほど離れてはいないと思っていたんですが。
似た猫を見かけたという連絡があって、距離的にも離れているから違うかも・・・と思いながらも、マーちゃんを預かって頂いていたボランティア活動の方の車で確認に向かいました。
そこは発見した方が住んでいる近辺なんですが、迷い猫のポスターを見かけたのは別の場所との事。
たまたま私が捜索しながら貼ったポスターが、職場の近くに貼ってあってそれを見かけて「似ている」と思って連絡を下さったそうです。
そして、夜だったので懐中電灯を持って周辺の草むらなどを探しながら、捕獲器も置いて様子見をしていました。
マーちゃんを探しながらお話を聞いていたら、歩いているとついてきて、話かけると鳴いて答えてくれたりして、尻尾もマーちゃんのように短めだったとの事。
この猫は「人間と関わった事がある猫」だと思たそうです。
確かに、マーちゃんも私が玄関に歩いていく時についてきて、話しかけると鳴いて答えてくれる子で、性格も似ているなぁと。
そうしているうちに、捕獲器に猫が入りました!
すぐに見に行ったらサビ猫で、今までの中で一番マーちゃんに似ている感じでした。
夜で暗いので、耳のV字カットもわからなくて、車のところで再度確認したら耳のV字カットがされていたのが見えて、避妊手術済みの子でこれもマーちゃんと同じです。
全体的な模様も見てみたんですが、マーちゃんよりも少しポッチャリした感じで、怪我で禿げていた部分には毛も生えていて、色が違うような気もしたり、マーちゃんなのかも?と思いながらも確信はもてなくて。
預かってくれていた方も、「マーちゃんじゃない」とおっしゃったので、やっぱり違ったか・・・と思いながらも「マーちゃん?」と声をかけてみましたが。
捕獲器に入れられている状態でもじっとおとなしくしていましたが、私の事も1年も経ったら覚えてくれているのかもわからない。
ただ、猫って私は記憶力がいいと感じているんですが。
うちで生まれて貰われていった子猫も、1年ぶりに会いに行ったら、他の知らない人だと逃げるらしいんですが、私からは逃げなくて、覚えているみたいだったんです。
他にも、2年ぶりに会った猫も私を覚えていてくれているような事もあったので、しばらく過ごした人の事は猫は結構覚えているんだなぁと。
ただ、捕獲されて怯えている状態だとそんな判断もできないかもしれませんね。
で、その時はマーちゃんじゃないけれど、保護しておいて撫でられるくらいに慣れてきたら、譲渡会で里親さんを探すとの事。
それから、また時間が少し過ぎたんですが、預かっている最中にケージから出てしまい、今は家の中を自由にしていて姿がよく見えなかったのが、最近近くで見られるようになったら、マーちゃんと同じ場所に怪我のあとがあったとの事。
結構きれいになっているけど、確かに少し跡があります。
以前のケガはこちら。
なので、画像を見せて頂いて以前の写真と比べたら、確かに毛も生えてきているけど少し傷跡が残っていて、顔の模様もマーちゃんにそっくりでした。
餌もちゃんとあったのか、体型は昔より少しポッチャリ気味にはなっていましたが、その子がマーちゃんだったんです!
アニマルコミュニケーターの方たちがおっしゃっていたように、マーちゃんは生きていました。
そして、長い距離を移動しながらも、餌もちゃんと食べれていたようです。
迷い猫は元の場所の方向に向かうのか?
迷い猫になったマーちゃんが見つかった方向ですが。
逃げた場所から、最終的には元の場所とはちょっとずれた方向に進んだ事になります。
方角を直線で書くとこんな感じ。
青い星が逃げた場所、赤い星が見つかった場所。
青い矢印の方角が、元住んでいた場所。
青い☆の下にある黄色い3つの☆は、マーちゃんらしき猫の目撃情報が最初の頃にあった場所。
その他にも、目撃情報があった場所はあちこちにあるんですが、それらしいサビ猫に会えず確認ができなかった場所もあります。
1年後の発見現場に行くまでも、あちこちをうろうろと遠回りしながら進んだ可能性も考えられますね。
猫の方向感覚は個体差があるそうで、元の方向に戻れる猫もいれば、全く戻れない猫もいるようです。
マーちゃんが元の場所に戻ろうとしたのかどうかは不明ですが^^;
それにしても、1年の間に直線距離で3キロ近くも移動していると、長い間見つからない猫ちゃんの捜索範囲は、どんどん広げていく必要があるって事ですよね。
家に戻る方向に進んでいるとも限らないので、本当に広い範囲が対象になっていき大変ですが。
お問い合わせもあったので、今回チラシを配ったり、ポスターを貼った地域の画像も公開します。
白い線で囲った部分(セピア色)の範囲で、何日もかけて何度も出向いて車の下や草むらなどを探したり、チラシを家のポストに投函したり、ポスター貼りをしました。
逃げた場所が大きい公園のすぐ近くだったため、その公園の周囲の団地や住宅街、公園内、公園の周囲にもポスターを貼りました。
また、戻る時に通りそうな道筋にもあちこちポスターを貼りました。
しばらくしたら大半は剥がれたり、剥がされたりしていましたが。
結果的には、公園の外のポスターが残っていて、それを見た方から連絡がありました。
今回は、私がダメ元で貼った防水仕様のポスターが役に立ってくれてくれたんですね。
チラシを防水加工して、ポスターにした方法も書いておきますね。
迷い猫ポスターを防水するフィルム
1年も経って見つかったのに役立ったのは、プリンターで印刷した迷い猫のポスターを防水仕様にしたもの。
プリンター用紙に印刷してから、「カバーフィルム」を貼り付けて雨や風で破れないようにして、屋外用の強力な両面テープで貼り付けました。
カバーフィルムはこちらを使いました。
ニチバン カバーフィルム 450mmX1.5mm
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これは透明で裏に糊がついているシール状で、ハサミで切ってシールのように貼れるので使いやすかったです。
ポスターをビニールやラップで覆う事も考えたんですが、屋外では劣化も早いので、これを使わなかったら、1年後にはポスターもボロボロか、なくなっていたかもしれません。
この防水仕様にしたポスターを屋外用の強力な両面テープで、公園内の入り口近くの通路の電灯の棒の側面などの目につきやすい所に貼り付けました。
トンネルのようになっている中の壁などにも貼り付けました。
だめだったら剥がされてしまうかもしれませんが、とにかく、少しの期間でも誰かの目に止まってくれないかなと思いながら。
その他の場所のものも、無断で貼っていたのでしばらくしたら剥がされていましたが、公園のポスター1枚だけでも残されていた事が幸いしました。
今すぐには引き取れる状況ではないので、しばらくそのまま預かって頂いています。
以前マーちゃんを治療して頂いた頃は、クーとラピスのみだったんですが。
その後、風邪で結膜炎がひどかった子猫(サビィ)を保護して、また、野良のお母さんが産んだ風邪気味の子猫(キャンディ)も保護して家族になりました。
そして、元飼い猫と思われるロン毛のロンちゃんも、衰弱していて保護したので、マーちゃんが迷子になってから、我が家の猫は合計5匹になってしまっているんです。
今預かって頂いている所では、他の猫たちにもなじんで、もう外に逃げようともしていないそうです。
もし、触れるくらいに慣れたら、譲渡会で里親探しもして下さるそうです。
ボランティア団体の譲渡会は、ちゃんと里親さん宅の中まで確認に行くので、信頼できる里親さんを探しやすいんですね。
うちの環境ではこれ以上猫を増やすのは、テリトリーも狭いためかわいそうなので、良い里親さんが見つかるといいんですが。
あれほど探し回ったマーちゃんを不幸にしたくはありません。
もし、元いた場所に戻してリリースしても、もうこの場所は覚えていないかもしれないので、それは酷かなと思いますしね。
1年間、あちこちをさまよいながら発見現場にたどりついたと思うし。
うちではこんな状態ですぐに引き取る事もできないんですが、捕獲した時はマーちゃんとわかっていなかったので、もう一度、マーちゃんとして会わせて頂く予定です。
本当に、かわいい性格のサビ猫なので。
今は、ごはんの心配もなく、安全な場所で過ごしているのでやっと安心できています^^
預かってくださっている方、協力して下さった方々にも、本当に感謝しています。
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